屋外のLEDビジョンでよくある失敗は2つあります。昼に何も見えないことと、夜にまぶしすぎることです。どちらも、明るさの決め方でほぼ防げます。
昼は、直射日光と戦う
晴れた日の屋外は、思っている以上に明るい場所です。室内用の画面をそのまま外に置くと、日中はほとんど見えません。
どれくらい必要かは、その画面に日が当たるかどうかで変わります。終日日陰になる北向きの壁と、西日が正面から当たる壁では、必要な明るさがまったく違います。
夜は、明るすぎると苦情になる
昼に合わせた明るさのまま夜を迎えると、近隣の窓に光が入ります。住宅が近い場所では、これが設置後にいちばん多い苦情です。
そのため、周囲の明るさを見て自動で落とす仕組みを入れます。時間で切り替える方法もありますが、季節で日の入りが動くため、明るさを測って合わせるほうが確実です。

雪は、明るさを二重に変える
北海道では、雪が積もると地面が光を反射します。周りが明るくなるので、同じ設定では昼間に見えづらくなります。
一方、降っている最中は画面の前を雪が横切ります。細かい文字や速い動きは読み取れません。冬用の表示を別に用意しておくと、冬のあいだも情報が伝わります。
決めるときに見る4つ
- 日の当たり方 — 何時に、どの角度から当たるか
- 見る人の距離 — 近くで立ち止まるのか、走る車から見るのか
- 近隣の窓 — 光が入る位置に住宅や病室がないか
- 保守の入りやすさ — 雪が積もる時期に、直しに入れるか
設置前の確認では、この4つを先に見ます。
カタログの明るさは、どう読むか
画面の明るさは、カタログでは cd/㎡(カンデラ毎平方メートル) という単位で書かれています。nit(ニト)と書かれていることもあり、どちらも同じ意味です。数字が大きいほど明るい画面です。
ただし、カタログの数字はいちばん明るくしたときの値です。夜は大きく落として使うので、最大の明るさだけでなく、どこまで暗く絞れるかも確かめておくと、夜の苦情を避けられます。
また、LEDの明るさは使ううちに少しずつ落ちていきます。設置した年だけでなく、何年か使ったあとの見え方も考えて、余裕のある機種を選びます。

明るさのほかに、見え方を決めるもの
- 画素の間隔(ピッチ) — 光る粒の間隔です。狭いほど、近くで見ても粗く見えません。見る人との距離に合わせて選びます
- 文字の大きさと量 — 走る車から見るなら、読める文字の量は限られます。1画面に載せるのは短い一言にとどめます
- 色の組み合わせ — 白っぽい背景は画面全体が明るくなり、夜はまぶしく感じます。暗い背景に明るい文字のほうが、夜は読みやすくなります
明るさの数字だけを上げても、これらが合っていなければ読めません。何を、どこから、誰に見せるかを先に決めるのが近道です。
道路に向けて置く場合は、動きの速い表示にも注意が要ります。運転する人の目を長く引きつけないよう、動きの少ない表示を基本にします。
屋外に出すときは、自治体の決まりも確かめる
屋外に画面を出して広告や案内を表示する場合、自治体の屋外広告物条例にもとづく許可が必要になることがあります。北海道では、道の条例のほか、札幌市のように市が独自に条例を定めているところもあります。
地域によっては、光り方や動きのある表示、設置できる大きさに決まりがあります。内容は自治体ごとに異なり、見直されることもあるため、設置を決める前に窓口で最新の内容を確認してください。寒冷地で機器を選ぶときの注意点は、コラム「屋外LEDサイネージを寒冷地で使うときに、確認すること」にまとめています。
北海道の屋外でも使えます
氷点下での動作保証、結露と雪の入り込み、冬と夏で違う明るさの切り替え、雪が積もる時期の保守の入りやすさ。この4点を先に確かめたうえで、機種と設置場所を決めます。
現地確認とお見積りは無料です。











