LEDビジョン本体の価格の相場は、業者が公開している目安で、屋外用が1㎡あたり30万〜100万円(粗いピッチのP10前後で30万〜50万円、細かいP3〜4で60万〜100万円)、屋内用が1㎡あたり35万〜100万円(P3〜4で35万〜80万円、P2.5で60万〜100万円)です(税抜または税の記載なし・2025〜2026年の目安)。ピッチ(光る粒の間隔)が細かいほど高くなります。液晶のデジタルサイネージは、屋内用43型のスタンド一式で1台約10.5万〜22万円、屋外用の防水型(32〜55型)で約27万〜88万円です(税込の通販価格・2026年10月時点)。ネットで中身を送る配信の仕組み(クラウドCMS)を使うと、1台あたり月1,500〜7,980円の利用料がかかります。
どれも本体や機器だけの値段で、設置の工事、電源と回線、運搬、中身の制作、保守は別にかかります。LEDビジョンの㎡単価は各社が公開している目安で、料金表ではありません。公的な入札の実例と札幌市の手数料もあわせて、費用の全体と見積書で確かめることを説明します。
価格の一覧 — 買う・借りる・運用する費用を比べる
- LEDビジョン本体(屋外) — 1㎡あたり30万〜100万円。P10前後で30万〜50万円、P3〜4で60万〜100万円(業者3社の目安)
- LEDビジョン本体(屋内) — 1㎡あたり35万〜100万円。P3〜4で35万〜80万円、P2.5で60万〜100万円(同じ3社の目安)
- LEDビジョンの設置一式(公的な実例) — 横浜市の屋内7㎡の入札で、3社が501.7万〜920万円。1㎡あたり約72万〜131万円(税抜・2024年)
- LEDビジョンのレンタル(機材だけ) — 1㎡・1日あたり約2.8万〜6.0万円(税抜または記載なし)
- LEDビジョンのレンタル(設営・撤去・運搬込み) — 1㎡・1日あたり約4.0万〜6.7万円(税抜。業者の地元近郊が前提)
- 液晶サイネージ(屋内43型・スタンド一式) — 1台 約10.5万〜22万円(税込・通販)
- 液晶サイネージ(屋外用・防水 32〜55型) — 1台 約27万〜88万円(税込・通販)
- スタンド・壁掛け金具(画面は別) — 1台分 約1万〜17万円(税込・通販)
- 配信の仕組み(クラウドCMS) — 1台・月 1,500〜7,980円(税抜か税込かは会社による)
- 動画の制作 — 1本(15〜60秒)約2.5万〜7万円から(税込または記載なし)
- 札幌市の屋外広告物の許可申請の手数料(電光板) — 表示面積5㎡までごとに1,900円(市の手数料)
業者の価格は、別々の3社以上の公開価格を同じ物差しで比べた幅です(2026年10月に確認。本体の目安は2025〜2026年の各社の記事)。料金表を公開している北海道・札幌の業者は見つからなかったため、業者の数字はすべて全国の例です。
なお、駅や街頭の大型ビジョンに広告を流す費用(放映料)は、この記事では扱いません。
LEDビジョン本体の価格 — 1㎡あたりの目安は「料金表」ではない
LEDビジョンは、LEDの粒を並べた板(モジュール)を組み合わせて画面を作るので、価格は面積(㎡)で考えます。目安は、業者3社がコラムなどで公開している「このくらい」という数字です。メーカーのカタログにはオープン価格(定価を決めていない)のものがあり、決まった価格表はありません。3社のうち2社はほぼ同じ数字で、出どころが同じかもしれません。1社は、国内での検品やPSE(電気用品安全法の適合を示すマーク)、標準の保証が付いた仕様を前提にした目安だとしています。幅のある目安として見てください。
同じ面積でも、ピッチが細かいほど高くなります。ピッチを半分にすると、並べるLEDの粒は4倍になるからです。屋外用は防水や放熱の作りが加わるため、同じP3〜4でも、屋内用(35万〜80万円)より屋外用(60万〜100万円)の目安が高くなっています。ピッチの選び方と明るさの数字の読み方は『LEDビジョンの輝度(明るさ)とピッチの選び方 — 屋外・屋内の目安』で説明しています。
粗いピッチほど1㎡あたりは安くなりますが、近くで見ると粒が目立ちます。安さより、見る距離に合うかで選んでください。
インチで探している場合は、面積に直すと計算できます。横長(16:9)の100インチは約2.8㎡、200インチは約11㎡です。たとえば100インチの屋内用をP2.5で作るなら、1㎡あたり60万〜100万円の目安を当てはめて、本体だけでおよそ170万〜280万円の計算です。実際の大きさは、モジュールの組み合わせ方で少し変わります。

公的な入札の実例 — 横浜市の屋内LEDビジョン(7㎡)
- どこに — 横浜市都筑区の総合庁舎1階の区民ホール(屋内)
- 大きさと仕様 — 横3.5m×縦2.0m(7㎡)、ピッチ3.9mm、最大輝度800cd/㎡以上
- 入札した3社の金額 — 501.7万円・744万円・920万円(税抜・2024年11月29日開札)
- 1㎡あたり — 約72万円・約106万円・約131万円(入札額を7㎡で割った計算)
- 含まれるもの — 本体、保守用の道具、周辺機器、輸送、設置工事、現場の諸経費、予備部品、2年以上の保証
上の数字は、横浜市が公開している入札の結果と設計書・仕様書によるものです。同じ仕様に3社が値を付けているので、業者による幅が1つの物差しで見えます。いちばん高い会社は、いちばん安い会社の約1.8倍でした。
注意したいのは、この工事がもとからある大型画面の枠(筐体)を使って付け替えたもので、新しく架台や基礎を作る工事が入っていないことです。屋外に新しく据える場合は、架台や基礎、防水、電気の工事が加わります。本体だけの目安(屋内P3〜4で1㎡あたり35万〜80万円)と見比べると、運搬・設置・予備部品・保証まで入れた一式の参考になります。
LEDビジョンのレンタル料金 — 1日・1㎡あたりと、含まれないもの
- 機材だけ — 1㎡・1日あたり約2.8万〜6.0万円(ピッチ2.6〜3.9mmの屋内用が中心。税抜または記載なし)
- 設営・撤去・運搬込みのパック — 1㎡・1日あたり約4.0万〜6.7万円(3.75〜21㎡。大きいほど1㎡あたりは下がる。税抜)
- 機材だけの料金に入っていないもの — 設営・撤去の人件費、運搬、当日に映像を操作する人、電気の工事
- 会社によっては別になるもの — 高速代や駐車場代、深夜・早朝の作業、発電機、警備、申請
どちらも東京近郊・名古屋周辺・広島などの業者の料金で(2026年10月時点)、運搬は自社の地元近郊が前提です。本州から北海道へ運ぶなら、運搬と人の移動の費用が別にかかります。北海道までの運搬費を載せた料金表は見つかりませんでした。
屋外用の1日料金を出している会社は少なく、比べられるのは屋内用が中心です。2日目以降を割り引く会社もあります。使う日数で、購入やリースと比べてください。
液晶のデジタルサイネージの価格 — 屋内・屋外の1台あたり
- 屋内用43型・スタンド一式 — 約10.5万〜22万円。USBメモリに入れた中身を再生する単体型が中心(税込・通販)
- 屋外用・防水の高輝度型(32〜55型) — 約27万〜88万円(税込・通販)
- スタンド・壁寄せスタンド・壁掛け金具(画面は別) — 約1万〜17万円。壁掛けの金具が安い側、65型用の大きなスタンドが高い側(税込・通販)
液晶は近くで見ても文字や写真が細かく映り、受付や待合、店内に向きます。ただし屋内用は屋外用のLEDビジョンよりずっと暗く、窓ぎわで外に向けたり、日の当たる場所に置いたりすると見えにくくなります。
屋外用は、軒下に置く「簡易屋外」と、雨ざらしでも使える「完全屋外」とで、値段が2倍以上違う例があります。札幌で外に置くなら、通販の価格だけで決めず、氷点下で動くか(動く温度の下限)を機種ごとに確かめてください。
どれも、届いたあとの設置、配信の仕組み、中身の制作は含みません。壁に掛けるなら、金具代のほかに下地の補強と取り付けの工事が要ります。

運用費 — 配信の仕組みの月額と、動画の制作費
- 配信の仕組み(クラウドCMS) — 1台あたり月1,500〜7,980円(3社の公式の料金。税抜か税込かは会社による)。初期費用が要るものと要らないものがある
- CMSの料金に入っていないもの — 画面、再生機(STB)、インターネットの回線、設置
- 動画・画像の制作 — 簡単な動画1本(15〜60秒)で約2.5万〜7万円から(3社の「〜円から」の価格)
- 制作とは別料金になることがあるもの — 撮影、ナレーション、デザインの新規作成
- 電気代・保守・差し替えの代行 — 公開の料金表が見当たらず、条件で大きく変わるので、見積もりで確かめる
CMSは上のプランほど高くなり、専用の再生機や携帯回線の通信料を含むプランもあります。保存できる容量を足すと追加の料金がかかるサービスもあります。台数が増えるほど月額も増えるので、「台数×月額×使う年数」で比べます。
制作費はどれも下限の価格で、動きの多いアニメーションや3DCGほど上がります。変える場所を絞って型を作っておくと、差し替えのたびの手間と費用を抑えられます。保守や差し替えの代行は、含む範囲が会社ごとに違うので、範囲を書いた見積もりで比べてください。
屋外に出すなら — 札幌市の屋外広告物の許可と手数料
- 電光板(デジタルサイネージ・LEDビジョン) — 表示面積5㎡までごとに1,900円。5㎡までなら1,900円、10㎡までなら3,800円
- 比べる目安:広告板 — 照明なし1,300円、照明あり1,900円(5㎡までごと)
- 許可の期間 — 3年以内。内容を定期的に変えていくものは1年以内。続けて出すには、期限が切れる前に継続の申請をする
- 自家用の場合 — 自分の店や事業所に、その名前や商品などを出す広告物は、合計の表示面積から10㎡を引いてから手数料を計算する
- 許可が要らない場合 — 自家用で、合計の表示面積が10㎡以下、広告物そのものの縦の長さが20m以下のもの。ただし禁止区域では地上からの高さ10m以下に限られ、電光板や点滅する照明は使えない
札幌市の屋外広告物の手数料の表(市のチラシは令和2年版で、2026年10月時点も市のページで案内)では、デジタルサイネージは「電光板」に入ります。申請先は区の土木センターで、審査は2週間程度です。手数料は審査後に届く納入通知書で金融機関に払います。
映像を入れ替えていくサイネージが「内容を定期的に変更するもの」に当たって1年ごとの許可になるかは、申請の前に土木センターで確かめてください。許可を受けた広告物には管理者を置き、継続の申請では資格のある人の点検の報告が要ります。禁止区域や大きさの基準、高さ4mを超える場合の手続きは『屋外LEDビジョン設置の注意点 — 防水・雪・屋外広告物の許可』にまとめています。
費用が上下する要素
- ピッチ — 細かいほど粒の数が増え、本体が高くなる。見る距離に合わせ、必要以上に細かくしない
- 輝度(明るさ) — 日が当たる屋外の面には明るい機種が要る。夜に絞れる幅もあわせて確かめる
- 面積 — 本体はおおむね面積に比例して増える。レンタルのパックは大きいほど1㎡あたりが下がる
- 屋外の防水と寒さ — 防水の等級、動く温度の下限、結露への備え。屋外用は同じピッチでも目安が高い
- 設置工事 — 壁面・自立・屋上のどれか、架台や基礎、高所作業車や足場が要るか
- 電源と回線 — 専用の回路を引く距離、ネットワークで配信するなら回線の工事
- 運搬(北海道まで) — 本州から運ぶ機材と人の移動、雪の時期の作業の段取り
- 保守 — 保証の年数と範囲、予備部品、故障したときに来てもらえるまでの時間、冬の対応
寒冷地向けの作りや冬の作業で費用がどれだけ増えるかを示した資料は、見つかりませんでした。北海道で見積もりを取るときは、寒さ対策の部分を分けて書いてもらうと、他社と比べやすくなります。
設置工事の費用も、工事だけを分けて公開している料金表は見当たりません。取り付ける面や高さ、電源までの距離で大きく変わるので、現地を見たうえでの見積もりで確かめます。

見積書で確かめること
- 画面の仕様 — 面積(横×縦)、ピッチ、最大の輝度、メーカーと型番
- 屋外の備え — 防水の等級(前面と背面)、動く温度の下限
- 含まれる範囲 — 制御の機器と再生機、架台・基礎、電気の工事、回線、運搬、据え付け、高所作業車
- 手続き — 屋外広告物の申請を誰がするか、手数料と継続の申請の扱い
- 保証と保守 — 保証の年数、予備部品の有無、故障したときの連絡先と来てもらえるまでの時間
- 運用 — 配信の仕組みの月額と台数、初期費用、制作する本数と差し替えの回数
- 税 — 税込か税抜か
2〜3社から同じ条件で見積もりを取ってください。横浜市の例のように、同じ仕様でも2倍近く違うことがあります。いちばん安い見積もりは、何かが抜けているだけのこともあるので、項目ごとに並べて比べます。
補助金を使える場合もありますが、対象や受付の時期は年度で変わります。導入の順番と補助金の探し方は『デジタルサイネージの導入の流れ — 費用が決まる要素と補助金の探し方』で説明しています。
相談する前に決めておくこと
- 何のために、誰に見せるか(店の前を通る人か、館内の来館者か)
- 置く場所(屋内か屋外か、窓ぎわか)と、いちばん近くで見る人までの距離
- 置ける大きさ(横と縦)と台数
- 買うか、借りるか(使う日数)
- 中身を誰が作り、どれくらいの頻度で変えたいか
- 電源と回線の位置、建物の持ち主や管理会社の了承
分かる範囲で構いません。当社は、寒冷地に対応した屋外LEDビジョンや館内サイネージの設置から、表示する内容の企画・制作・差し替えまでお引き受けしています。現地確認・お見積りは無料です。
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