「交通誘導を頼みたいのですが、何人くらい必要ですか」。お電話でいちばん多いご質問です。現場を見る前に正確な数は出せないのですが、どこを見て決めているかはお伝えできます。
人数は、面積ではなく「交わる点」で決まる
- 出入口の数 — 車が道路に出入りする場所の数
- 見通し — 立った位置から、近づく車が何秒前に見えるか
- 歩行者の量 — 通学路か、駅前か、人通りのない工業地帯か
- 車の大きさ — ダンプやユニック車が入るなら、誘導の距離が伸びます
広い現場だから多い、狭いから少ない、とはなりません。事故が起きるのは、車と人が交わる場所だからです。
現場の出入口が2か所あれば、原則としてそこに1人ずつ必要です。出入口が1か所でも、そこが横断歩道の真上だったり、見通しの悪いカーブの先だったりすると、手前で先に止める人がもう1人要ります。
時間帯で変わる
同じ現場でも、朝の通勤時間と昼過ぎでは必要な人数が変わります。搬入が朝の1時間に集中するなら、その1時間だけ増やして、あとは減らすという組み方ができます。
「1日中この人数」で見積もると、多すぎる時間と足りない時間が同時に生まれます。時間帯ごとの予定を教えていただけると、そこに合わせて組めます。

片側交互通行は、2人が基本
道路の片側を止めて交互に通す場合、両端に1人ずつが基本の形です。片方だけだと、反対側から入ってきた車と鉢合わせます。
距離が長く、両端からお互いが見えない場合は、無線で連絡を取りながら進めます。見えない距離で目視だけに頼ると、必ずどこかで詰まります。
道路の許可や、道路の種類で決まることもある
道路を使って工事をするときは、警察署で道路使用許可を受けます。その許可の条件として、交通誘導員の配置を求められることがあります。この場合、人数や立つ位置は許可の内容に合わせます。
許可の条件は、警察署が現場ごとに決めるもので、同じ工事でも場所によって変わります。許可証の写しがあれば、見積りの段階で見せていただくと、条件に合った配置を最初から組めます。
また、高速道路など公安委員会が指定した道路で交通誘導をするときは、検定に合格した警備員を置く決まりがあります。人数だけでなく、誰を置くかまで決まっている現場があるということです。教育と検定の違いは、コラム『警備員の「法定教育」とは、何をしているのか』で説明しています。
問い合わせの前に、分かる範囲で用意しておくもの
- 場所 — 住所か地図と、道路のどちら側を使うか
- 日程と時間帯 — 作業の始まりと終わり、搬入が集中する時間
- 出入りする車 — 台数の目安と、いちばん大きい車の種類
- 道路の使い方 — 通行止めか、片側交互通行か、歩道を使うか
- 許可の状況 — 道路使用許可を取る予定か、取った場合はその条件
全部そろっていなくても構いません。分かっているところから伺い、足りない部分は現地で確かめます。出入口を道路の側から撮った写真が1枚あると、見通しの確認に役立ちます。

冬は、同じ現場でも人数が変わることがある
北海道では、同じ現場でも冬になると必要な人数が変わることがあります。路面が滑って止まるまでの距離が伸びるため、手前でもう一度合図を出す人が要ったり、除雪の雪山で見通しが悪くなった角に1人足したりするためです。
また冬は日が短く、夏には明るかった時刻が冬には暗くなります。同じ時間帯の作業でも、誘導灯を使う時間や、運転席から見える位置の取り方が変わります。
冬の配置の考え方は、コラム「冬の現場で、警備を止めないために決めておくこと」でまとめています。
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「イベントの搬入日だけ」「工事の初日だけ」といった短いご依頼も承っています。1名からご相談いただけます。
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